トイレ便器の交換には、少しの知識と技術が必要となりますが、DIYでも施工は可能です。
メーカーや年代などによっても難易度が異なります。下準備を行い、作業しましょう
便器を交換する
便器の購入時、施工手順書が付属されていますので、よく読んで確認し、必要部材を揃えてください、
排水管の確認
最近のほとんどの便器は便器を取り付ける壁の仕上面から200mmの位置が排水管の芯になるように設計されています。
※カタログなどで「排水芯200」と表記されている部分のことです。
しかし20年以上前の便器の場合は壁の面から420mm・370mmなど便器の種類によって排水管の芯の位置が異なりました。
排水芯の位置は便器のメーカーごとに異なります。さらに、製造した年代や便器のシリーズによっても異なります。
そのため、20年以上前の便器から最新の便器に交換する場合は排水管の位置を改修する必要があります。
最新の便器はメーカーを問わずほとんど排水芯の位置は200mmで設計されています。
そのため排水芯420mmの便器の場合は排水芯200mmにするために排水管の塩ビ管を位置を改修する工事が必要となります。
そのため、古い便器を容易に交換するため、リモデルやリトイレという片式が用意されています。左の図のように、排水位置を調整できるアジャスターが付属されています。排水の状況をしっかり確認しましょう。
排水管の接続準備
通常の便器にはフランジと呼ばれる、接続部品が付属されていませんので、別途用意する必要があります。汎用品や、メーカー指定のものなど種類がありますので、確認して購入してください。 形が合っていればそのまま使うこともできなくはありませんが、排水漏れを防ぐため、交換すべきです。また、ガスケットという水漏れ防臭の粘土のようなもののが付属してきますので、取り付けを忘れないようにしましょう
古いフランジを外す際、も低ネジを外し取り外しますが、そのまま外れねい場合があります。その場合、フランジと床の間にノコギリ等を入れ配管を切断していきます。
配管を切断した後、配管の内側にフランジが残っている場合は、バーナーなどで炙って外すか、配管をさらに下で再度切断します。
バーナーを使う場合、同じ場所に火を当てると燃えますので、注意しながら、全体を温めるように円を描きながら、炙ります。マイナスドライバーなどで柔らかくなったのを確認したら、残った部分を配管から肌していきます。
切断を行なった時、配管が短くなってしまった場合は、持ち出し継手という部材を用いて、配管の延長を行います。その時、配管の太さを間違えないよう、しっかり測っておきましょう。また、別部材で、持ち出しアダプターというものもありますので、現状に合った部材を選択してください。
床から60mmの高さで、切断しておきましょう
床材や壁紙の交換を行う際は、この時行っておきましょう。
止水栓の交換
止水栓の交換を行います。必須の作業ではありませんが、経年劣化もありますので、交換をお勧めします。
反時計回りに回すことで、古い止水栓を取り外します。新しい止水栓にシールテープまたはシール材を塗布し取り付けます。取り付け後、止水栓をOFFに設定し、元栓を開け、水漏れがないかを確認します、問題なければ、次の工程に進みます。
便器の取り付け
排水アダプターと固定金具を取り付けていきます。固定位置計測用の型紙が付属していますので、ビス位置を確定し記しておきます。
排水アダプターは、必要に応じて接着剤などで固定した上で、ビス留めを行います、
排水アダプターと固定金具の位置に従い、便器を取り付けます、
ナットの締め込みと固定金具へのビス留めを行います。
タンクの取り付け
トイレタンクは、一部組み立てる必要があります、説明書を読みながら間違いなく組み立てましょう
トイレタンクを便器に取り付けていきます、
便器に置く時に密結ボルトのボルトが便器の穴に通る様にゆっくりと慎重に置いてビルトを閉めていきます。
ワンポイント
密結ボルトは、可能なところまで手で締めていきましょう
片側のボルトのみ強く締め付けると、タンクが割れてしまいます。
交互に少しずつモンキーレンチで締めていきましょう
便座・給水管の取り付け
こちらも説明書に従い、取り付けていきましょう。
ワンポイント
給水管を取り付ける際は、締め過ぎに注意
パッキンが潰れすぎて、逆に水漏れが発生します。
試運転と確認
トイレの取り付けが完了したら、複数回流してみましょう。給水管・タンク下・便器周りなど水漏れが発生していないかを確認しましょう。
まとめ
一部説明を簡素化しましたが、便器の取り付けの流れとなります。
Youtubeなどでも解説された動画が出ていますので、事前学習し、DIYにチャレンジしてください
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