洗面化粧台の選び方

交換

 建築当初の洗面台は、「ツーハンドルで使いにくい」「洗面台が古くなって色落ちしてきた」などの理由で交換を検討されていると思います。
洗面台を選ぶ際はメーカーやデザイン、大きさお考え、予算や思い描く理想の形に近づける為、思い悩むことでしょう。
そこで今回は洗面台の選び方を機能で説明していきます。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。

洗面化粧台の選び方

さっそく洗面化粧台の選び方を紹介していきます。
洗面台には大きく分けて3つのタイプがあります

①規定のサイズでセットとなっている商品

②サイズや形を選んで組み立てるセミオーダータイプ

③自分の好きなように作るDIYタイプ

今回は①のセット商品での選び方を紹介していきます。

事前チェック

①現状の洗面化粧台の横幅

②壁から洗濯パンまでの幅

③給水栓・排水口の位置

④窓や巾木などによる凹凸

⑤電源の有無

横幅で選ぶ

1つ目の選び方は「横幅」です。

戸建て・マンションに関わらず、洗面所は浴室の横にあるケースが多いと思います。

洗濯パンと呼ばれる洗濯機置き場と横並びのため、設置可能なサイズが限られます。

一般的には500mm/600mm/750mm/が使われています。(900mm/1200mmなども存在します。)

壁から洗濯パンまでの長さを測ってみましょう。

※750mm/600mm以上などの場合、あえて小さいサイズを選び、横にキャビネットを設置される方もおられます。

洗面ボウルの素材で選ぶ

2つ目の選び方は「洗面ボウル」です。ここでは洗面ボウルの素材を3つに分けました。「陶器」と「人工大理石」と「ホーロー」です。それぞれ特徴があるためあらかじめチェックしておくのがおすすめですよ。

傷がつきにくくお手入れ楽なのは「陶器」

まずご紹介する洗面ボウルの素材は「陶器」です。「陶器」でできた洗面ボウルの特徴は傷がつきにくくお手入れが楽なこと。傷を付けたくなかったり手入れには手を抜きたいという人におすすめの素材です。

 価格が安いのにお手入れが楽で光沢があり見た目も美しいこともあって、陶器を使った洗面台が最も多いです。選択肢が豊富ということも嬉しいポイントですよね。

デザイン性が高くおしゃれなのは「人工大理石」

続いて紹介する洗面台ボウルの素材は「人工大理石」です。「人工大理石」を使った洗面ボウルの特徴は、デザイン性が高くておしゃれなものが多いことですね。毎日使う洗面台だからこそデザインにこだわりたいという人におすすめの素材です。

 また人工大理石を素材に使った洗面ボウルは割れにくいことも特徴です。へこむことはありますが、割れることはほぼありません。ただこまめに掃除をしないとシミや小さな汚れが付きやすいため注意が必要です。

水や湿気に強いのは「ホーロー」

ホーローを素材に使った洗面ボウルの特徴は水や湿気に強いこと、匂いや汚れが付きにくいこと、陶器のように割れることがないことなどがあります。水に適した素材で長く使えるので長持ちする洗面ボウルが良いという人におすすめです。

 一方で表面のコーディングが破損するとベースの部分に使われている金属がさびてしまうため、物を落とすことがないように注意する必要があります。またホーローの洗面台を扱っているメーカーが少ないため探すのに一苦労要します。

キャビネットの形状で選ぶ

3つ目の選び方は「収納力(キャビネット)で選ぶ」です。洗面台の収納には様々な種類があります。ここでは「開き戸タイプ」「引き出しタイプ」「混合タイプ」「ミラーキャビネット」「サイドキャビネット」の5つに分けて紹介します。

たくさんしまうなら「開き戸タイプ」

洗面ボウルの下が開き戸になっている「開き戸タイプ」は収納スペースを広く確保できます。突っ張り棒を使えば棚を作ることも可能です。

そのため、たくさんの物を洗面台に収めたいという人におすすめです。

 ただし収納スペースは広いですがキャビネット内で給水・排水ホースも中をとおっているため、収納には工夫が必要です。

小物を綺麗に収納できる「引き出しタイプ」

洗面ボウルの下が引き出しになっている「引き出しタイプ」は小物を収納しやすいのが特徴です。

こまごましたものも区別して収納できるため、ヘアアクセサリーなどの小物を収納したい人におすすめです。

 スライド式になっており、小物を出し入れしやすい点も良いところです。

いいとこ取りなら「混合タイプ」

開き戸と引き出しの両方がついている「混合タイプ」は収納スペースが多いため、どんな収納にも対応できます。

洗面台に収納するものが多い人におすすめのタイプです。洗面ボウル下の左右で開き戸、引き出しと分けているものが多いです。

デザインで選ぶ

4つ目の選び方は「デザイン」です。最近は洗面台のデザインも豊富でデザイン性が高いものが多くありますよね。ホテルの洗面台のようなおしゃれな空間を作りたいという人はデザイン性を重視するのがおすすめです。

 デザイン性が高い洗面台には例えば「洗面ボウルの独立した洗面台」があります。購入者も増えていてお店やネット通販などで買うことができますよ。他には、ただの棚や机のように見えるこれが本当に洗面台なのかというオシャレなものもあります。

鏡の形状から選ぶ

 洗面台の鏡は「一面鏡」と「三面鏡」とに大きく分けることができます。洗面台は歯磨きをしたり顔を洗ったりすることの他にも、身だしなみチェックに使う人が多いですよね。洗面台の鏡を毎日使う人は鏡の種類も要チェックです。

 「一面鏡」は鏡が一枚だけついたもので鏡の継ぎ目がない分、姿が見やすい掃除がしやすいなどの特徴があります。三面鏡と比べて収納スペースが減るため、洗面台にあまり収納するものがない人におすすめです。

 「三面鏡」は鏡が三枚ついたもので鏡の角度を変えることによって、横や後ろもチェックできるのが特徴です。他にも鏡を開くと収納スペースがあります。ヘアアレンジにこだわりがある人や収納スペースが多く欲しい人におすすめです。

水栓形状から選ぶ

水栓とは水の開閉を行う蛇口のことですが、自動水栓や単水栓、2ハンドル混合水栓、シングルレバー混合水栓、サーモスタット混合水栓などあります。それぞれの特徴を比べて自分に合った水栓を選ぶのが良いです。
タッチレス水栓はセンサーに反応して水が出るたため、蛇口やハンドル部分を触る必要がなく衛生的です。また手についた水が水栓周りに落ちることもないため汚れがたまりにくいです。
ほかにも構造上拭き掃除がしやすくお手入れも楽々です。
タッチレス水栓は停電の際の対応策をチェックしておく必要がありますが、衛生的で掃除も簡単にできるため特にハンドルにこだわりがなければとてもおすすめです。
タッチレス水栓は5万円前後のものが多くなかには安いもので1万円~3万円のものもあります。

洗面台まるごと替える必要がまだないのであれば水栓部分だけ交換してみるのも良いですね。

排水口や排水栓を確認

洗面台で最も掃除に手が掛かる部分といえば排水口まわりではないでしょうか。
髪の毛がたまったり垢がたまったりと頻繁に掃除が必要となる箇所です。排水口部分がお手入れしやすいかどうかもチェックしておくのがおすすめです。
現在では、ポップアップ水栓が主流になっており、ごみや汚れを絡みとってくれる器具がついていることがほとんどです。

人気メーカーで選ぶ

洗面台を販売しているメーカーはたくさんありますよね。自分が気になるメーカーの商品をチェックするのもおすすめ。「リクシル」・「TOTO」・「パナソニック」・「ニトリ」・「IKEA」・「アサヒ陶芸」・「タカラスタンダード」などがあります。

その他注意・確認事項

 事前準備③で確認した、給水栓・排水溝の位置により、そのまま取り付けることができない場合があります。
お気に入りの洗面化粧台の排水位置などを確認しましょう。位置が合わない場合は、位置をずらす工事を行う必要があります。

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